“石和屋”の読み方と例文
読み方割合
いさわや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
程よく、勘定をすまして、石和屋いさわやの軒を出ると、短い竹林をぬけてゆく間に、九兵衛がそれについて何かの意見をしたようです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諏訪すわ神社のこんもりした森蔭に石和屋いさわやという小料理屋の古びた屋根が、せみしぐれの声につつまれてあります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鉄砲笊てっぽうざるを持たない屑屋が、人ごみをくぐって、何処かへ姿を消したかと思いますと、それから間もない後、千束の稲吉を中心にして、七、八名の黒衣くろごの男が、石和屋いさわやの二階の灯がすいて見える
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)