矮少わいせう)” の例文
我は荒漠たる原野に名も知れぬ花をづるの心あれども、園芸の些技さぎにて造詣ざうけいしたる矮少わいせうなる自然の美を、左程にうれしと思ふ情なし。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
而して我徳川時代に於ける平民の位地を観察すること前陳の如くなりとせば、彼等は其「粋」をも、其「侠」をも偏固なる、矮少わいせうなる、むしろ卑下なる理想となしたることも亦、明らかならむ。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)