まなじ)” の例文
右の瘠形の小男と申すは、満面薄き痘痕とうこんばらばらと点じ、目は細く光りてまなじりはきりきりと上に釣り、鼻梁隆起して何となく凸様の顔面をなし候。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
法然は終始じいっとまなじりをふさいで聞いていたが、やがて半眼にひらいた眼には同情の光がいっぱいあふれていた。いじらしげに、二十九歳の青年のさんたる求法ぐほうの旅の姿を見るのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)