眤懇じっこん)” の例文
「するとなんですな、あなたはこの家の主じの舅に当たるというわけですな、彼の素性もその性質もよく知っている、つまりごく眤懇じっこんだとこういうわけですな」
中止したりしを籾山書店これを聞知り是非にも小本こぼんに仕立てて出版したしと再三店員を差遣されたればわれもその当時ははなはだ眤懇じっこんの間柄むげにもそのこい退しりぞけかね草稿を渡しけり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それから、亀右衛門と蔵人は殊のほか眤懇じっこんになった。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)