直覧じきらん)” の例文
わけて円心は、戦場でひろい集めた二タ股者の旗屑はたくずなどを、わざわざ尊氏の直覧じきらんに入れたなどは、自分のいやしさとかえりみて、いささか面目なかったものか
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「謙信の陣より、鬼小島おにこじま弥太郎というもの、使者として、御陣地へ近づき参り、この一書を、織田どのの直覧じきらんに入れられよと、高らかに申し入れて、すぐ立ち去りましてござりますが」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)