直温ちよくをん)” の例文
霧渓の子直温ちよくをん繕写ぜんしやした過去帖には「芳松院殿緑峰貞操大姉、同人(初代瑞仙)妻、佐井氏、実菱谷氏女、嘉永元戊申年十二月六日卒、葬于同寺(嶺松寺)」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
宗家を継いだ三世瑞仙直温ちよくをんの親類書錦橋の条には、末に「善卿総領、池田瑞英善直、母は家女」と記し、其廃嫡、其全快と別宅住ひとの事、其死が註してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは曾て再び京水を語つた時、錦橋の養子二世瑞仙直卿ちよくけいの実子三世瑞仙直温ちよくをんの先祖書を引き、此先祖書中錦橋の条は錦橋自己の書上を用ゐたものであらうと云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)