直接じき)” の例文
その乗艦の所在をただして至急の報を発せるに、いらちにいらちし武男が母は早直接じき談判と心を決して、その使節を命ぜられたる山木の車はすでに片岡家の門にかかりしなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
明日たつの刻ごろまでに自身当寺へ来たるべし、かねてその方工事仰せつけられたきむね願いたる五重塔の儀につき、上人直接じきにお話示はなしあるべきよしなれば、衣服等失礼なきよう心得て出頭せよと
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)