盤桓ばんくわん)” の例文
高巌かうがん三面を囲んで昼なほ暗らく、深々しん/\として鬼洞に入るの思ひあり、いかなる神人ぞ、この上に盤桓ばんくわんしてこの琵琶のをなすや、こゝに来てこの瀑にうたれて世に立ち帰る人の多きも
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
三度みたびかなしげに啼きて盤桓ばんくわん
故郷の花 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)