“皆暮（かいくれ）” の例文
「親分、ありゃ一体どうしたわけですえ、いつものように、絵解きをしておくんなさい。私には皆暮（かいくれ）解らねえ」
銭形平次捕物控：009 人肌地蔵 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
「親分、ありや一體どうしたわけですえ、何時ものやうに、繪解きをしておくんなさい。私には皆暮（かいくれ）解らねえ」
銭形平次捕物控：009 人肌地藏 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
「親分、ありや人間ぢやありませんぜ。路地の外へ飛出すと、右へ行つたか左へ行つたか、皆暮（かいくれ）わからねえ」
銭形平次捕物控：004 呪ひの銀簪 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
「親分、ありゃ人間じゃありませんぜ。路地の外へ飛出すと、右へ行ったか左へ行ったか、皆暮（かいくれ）わからねえ」
銭形平次捕物控：004 呪いの銀簪 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
それから三日間、藤兵衛の家は言うに及ばず、上屋敷まで調べたが、絵図面の行方は皆暮（かいくれ）解らない。
銭形平次捕物控：062 城の絵図面 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
それから三日間、藤兵衞の家は言ふに及ばず、上屋敷まで調べたが、繪圖面の行方は皆暮（かいくれ）解（わか）らない。
銭形平次捕物控：062 城の絵図面 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
犯人がわからないばかりでなく、何の目的で選り抜きの美しい娘ばかり殺すのか、皆暮（かいくれ）見当も付かないのです。そのうえ死体は、洗い落してはあるが、歴々（ありあり）と全身に金箔を置いた跡があります。
銭形平次捕物控：001 金色の処女 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
「皆暮（かいくれ）解らねえ」
銭形平次捕物控：031 濡れた千両箱 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)