“皁莢”の読み方と例文
読み方割合
さいかち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちの前も善ちゃんという男の子のいる植木屋で、入口に皁莢さいかちの大木が一本あった。風のきつい日に、皁莢の実が梢の高いところでなる音をきいたりした。
からたち (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「さあ」と蔵人は渋面じゅうめんを作り、「特効薬は目付からない。大黄だいおう皁莢さいかち白牽子はくけんし鬱金うこん黄蓮おうれん呉茱ごすの六種、細抹にして早旦そうたんに飲む。今のところではこんなものだ。だがそのうち目付かるだろう。 ...
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)