白柄組しらつかぐみ)” の例文
はじめさんは「や、揚屋町のやつらが来やがった。」と云って、白柄組しらつかぐみの旗本を見かけた幡随院ばんずいいんの身内のような顔つきをした。
桜林 (新字新仮名) / 小山清(著)
白柄組しらつかぐみとか名を付けて、町人どもをおどしてあるく、水野十郎左衞門の仲間のお侍、青山播磨様と仰しやるのは、たしかあなたでごぜえましたね。
番町皿屋敷 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
なかなかの膂力りょりょくがあって、酒を飲んで興たけなわなる時は、神祇組じんぎぐみでも、白柄組しらつかぐみでも、向うに廻して喧嘩を辞せぬ勇気があり、また喧嘩にかけては、ほとんど無敵——というよりは
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
白柄組しらつかぐみとか名をつけて、町人どもをおどして歩く、水野十郎左衛門みずのじゅうろうざえもんが仲間のお侍で、青山播磨あおやまはりま様とおっしゃるのは、たしかあなたでごぜえましたね」
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)