療養りょうよう)” の例文
博士は、姉ガ岡病院で、目の療養りょうようをしているころまでは、戸山君たち五少年が、ほんとうに心から親しめる博士だった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
官兵衛は、これから近い有馬の湯へ行って、当分、療養りょうよういたすがよい
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いろいろ療養りょうようをつくしたが、いかんともしようがなく、いささかの理由りゆうをもって親里おやざとへ帰した。元来がんらいは帰すべきでないものを帰したのであるから、もと悪人あくにんならぬ老人は長く良心りょうしん苦痛くつうにせめられた。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
この病院は、土地が療養りょうようにたいへんいい場所であるうえに、すぐれた物理療法ぶつりりょうほうの機械があって、東京において、もっとも進歩した病院の一つであった。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)