うず)” の例文
黄巣こうそうが手ずからうずめた無数の金銀を得大いに富んだというが、世俗白鼠を大黒天、白蛇を弁財天の使で福神の下属てしたという。
まず正に言あり、鬼は人の影なり、人は鬼の形なり、影と形と相る。人の寿は百有二十、鬼の寿はまた百有二十、五世してその主をうずめ、その諸、もって取るあり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「私はただこの子供しかありません。この子供は毎日私について来て手助けをしてくれておりましたが、とうとうこんなことになりました。これからいってうずめましょう。」
偸桃 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
相手の乞児はそれを聞くと、急に悪心を起して酒の中へ毒を入れて飲ましたので、その乞児は死んでしまった。相手の乞児は猿曳の蓄えてあった金を奪い、その死骸を野外に運んで往ってうずめた。
義猴記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)