ウヅ)” の例文
その氷の山にムカうて居るやうな、骨のウヅく戦慄の快感、其が失せて行くのをオソれるやうに、姫は夜毎、鶏のうたひ出すまでは、ホトンド、祈る心で待ち続けて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
骨の節々の挫けるやうな、ウヅきを覚えた。……そうしてナホ、ぢつと、——ぢつとして居る。射干玉ヌバタマの闇。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)