疳癪玉かんしゃくだま)” の例文
「何だと?」と祖母はいきなり、その疳癪玉かんしゃくだまを破裂させた。そして私の胸倉むなぐらを捉えて小突きまわした。不意をった私は縁側えんがわから地べたへ仰向あおむけざまに落ちた。
と、宛然まるで彼が故意にでもやった様に云うのであった。気の早い隼英吉は疳癪玉かんしゃくだまを破裂さした。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)