略式りゃくしき)” の例文
それだから多く食べられん。僕の家のは何でも少しずつだから残らず食べられる。その角煮というのはね、先ず略式りゃくしきで話そうか。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
例の下町の癖の略式りゃくしき好みの茶室で、座敷の中の炉に蓋さえすれば四畳半の間はそのまゝ住いにも使われます。壁に戸棚があり、縁側に御不浄場も取付けてあります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)