“畠地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はたち83.3%
はたけじ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立派に耕作された畠地はたちである。従って田園の趣はあるが野趣に至っては乏しい。しかるに戸山の原は、原とは言えども多少の高低があり、立樹たちきが沢山にある。
田舎いなか畠地はたちなどを売ろうとしたって容易には売れませんし、いざとなると足元を見て踏み倒される恐れがあるので、私の受け取った金額は、時価に比べるとよほど少ないものでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「この辺ならいいが、小屋がけにするにゃあ、石ッころが多くてしようがねえ。あの畠地はたけじの中の草っ原はいい恰好に丘の陰になっているが、なんだい、あの上におっ建った変な碑は」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)