田荘ナリドコロ)” の例文
旧字:田莊
刈り上げの秋になると、夫と離れて暮す年頃に達した夫人などは、よく其家の遠い田荘ナリドコロへ行つて、数日を過して来るやうな習しも、絶えることなく、くり返されて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此郷に田荘ナリドコロを残して、奈良に数代住みついた豪族の主人も、その日は、帰つて来て居たつけ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)