田産でんさん)” の例文
わしがり開いたこの地方の田産でんさんや、諸所にある伝来の荘園しょうえん(官給地)は、お身たちが、管理して、小次郎が成人の後は、牧の馬や、奴婢などと一しょに、そッくり、還してやってくれい。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学問もし、人間もつくり、はやく故郷に帰って、弟共をも安心させたい。同族の輩にも、よろこばせたい。そして、父が遺してくれた莫大な田産でんさんと家門とを経営する身にならなければならない。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)