生臙脂きえんじ)” の例文
障子を開けひろげた座敷から木の茂みや花のこずえを越して、町の灯あかりが薄い生臙脂きえんじいろに晩春の闇の空をほのかに染め上げ、そのしゃのような灯あかりに透けて
高原の太陽 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)