生方鼎斎うぶかたていさい)” の例文
五百の師としてつかえた人には、経学に佐藤一斎、筆札ひっさつ生方鼎斎うぶかたていさい、絵画に谷文晁、和歌に前田夏蔭まえだなつかげがあるそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
菊池容斎は寺納豆てらなつとう、藤田東湖は訥庵と同じやうに鰻の蒲焼、森春濤しゆんとう蚕豆そらまめ生方鼎斎うぶかたていさいはとろゝ汁、椿椿山つばきちんざん猪肉やまくぢら、藤森弘庵は鼠のやうに生米なまごめかじるのが好きで好きで溜らぬらしかつた。