“玄海灘”の読み方と例文
読み方割合
げんかいなだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この角鹿へ煙草たばこを売りこんだ厦門船が、一万両の売り代を積んでかえるやつを、玄海灘げんかいなだあたりで物にしようというたくらみさ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここからはまともに蒼茫たる玄海灘げんかいなだを望むことが出来る。幾つかの島を浮かべたこの荒海は、雲と船と海鳥とをあしらって絵のごとく美しい。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
下関といえば内海の果てでございます、それから玄海灘げんかいなだへ出ますと、もう波濤山の如き大海原おおうなばらなんでございますよ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)