獄窓ごくそう)” の例文
またしばしば、獄窓ごくそうにつながれるなどの、帝王としては、余りにも数奇さっきに過ぎる生涯を必然にしてしまわれたものであった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとよりこんな事で罪人の助かるけはないが、とう/\仕舞しまい獄窓ごくそうを隔てゝ母子ぼし面会だけは叶いました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あの太陽の白い反射をふっと獄窓ごくそうのなかに眺めることが出来たのです。