獄中なか)” の例文
この一月程、一回の音信もせず、面会にも差入にも行かなかった松枝に対して「獄中なか」では可なり焦燥を感じているらしかった。
鋳物工場 (新字新仮名) / 戸田豊子(著)
今の松枝がどういう気持で仕事をしているかということを「獄中なか」へ言ってやらなくてはならない、そういう手紙が多分握り潰されるだろうことがわかっているにしても。
鋳物工場 (新字新仮名) / 戸田豊子(著)