“狗骨”の読み方と例文
読み方割合
ひいらぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狗骨ひいらぎ珊瑚珠さんごじゆの様な赤い実を着けて居た。僕は手帳の上へ老人らうじんに記念として名を書かせた。「エス・ブリゲデイエ」と署名して僕に幾度いくたびも声を出して読ませた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
マウパツサンの墓の上には桃葉衛矛まゆみ狗骨ひいらぎとを植ゑ、うしろの碑には名のみを太く書き、碑の前には開いた書物の形をした鋳銅ちうどうの上に生歿のとしだけを記したものが据ゑてあつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)