狂人染きちがひじ)” の例文
今大和の法隆寺村に隠棲してゐる北畠治房だん狂人染きちがひじみた眼の色から顎髯あごひげの長く胸元に垂れかゝつた恰好を、ある洋画家がひどめ立てておいて
見給へ、まあ其主義からして、もう狂人染きちがひじみてるぢやないか。はゝゝゝゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)