牽引車けんいんしゃ)” の例文
これはただのトラックではなく、軍隊でよく使っている牽引車けんいんしゃというものと同じで、すばらしい力を出すものでありました。
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おまけに、塀の中からは、ひっきりなしに、強力なガソリン発動機エンジンの爆音が聞えてくる。近所のうわさによると、蛾虫さなぎのような奇妙な形をした新型牽引車けんいんしゃの試験をしているらしいという。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「この前のときは、地下戦車が自力で動かないものだから、牽引車けんいんしゃで後から押したもんだ。こんどはちゃんと自分で走るからわしは安心したよ」
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
出迎えと見物とに集った十万人ちかい東京市民の間を、マール号の陸戦隊員二百名が、例の記念塔を砲車牽引車けんいんしゃに積んで、粛々しゅくしゅくと市中を行進した。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして牽引車けんいんしゃは、後に退いた。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)