物床ものゆか)” の例文
この句から感ずるものは、各自に小さな家に住んで、それぞれの生活を悩んだり楽しんだりしているところの、人間生活への或るいじらしい愛と、何かの或る物床ものゆかしい、淡い縹渺ひょうびょうとした抒情味である。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)