牧柵ぼくさく)” の例文
菜穂子は、その牧場をぐるりと取り巻いた牧柵ぼくさくに沿って歩きながら、最初はとりとめもない考えをそこいらに飛んでいる黄いろい蝶のようにさまよわせていた。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)