片辺かたべ)” の例文
旧字:片邊
茶盆をふすまの片辺かたべへおいて、すこぶるていねいにおじぎをした女は宿の娘らしい。霜枯れのしずかなこのごろ、空もしぐれもようで湖水の水はいよいよおちついて見える。
河口湖 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)