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片端
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きれはし
ふりがな文庫
“
片端
(
きれはし
)” の例文
家
(
うち
)
へ帰ると細君は奥の六畳に
手枕
(
てまくら
)
をしたなり
寐
(
ね
)
ていた。健三はその
傍
(
そば
)
に散らばっている赤い
片端
(
きれはし
)
だの
物指
(
ものさし
)
だの針箱だのを見て、またかという顔をした。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところが女中が秋山さんの隠れていたといった扉の蔭には、かえって秋山さんの無罪を証拠だてる物が落ちていたのです、それは小さな
玉葱
(
たまねぎ
)
の
片端
(
きれはし
)
です。
謎の頸飾事件
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
つまりそこに隠れていた者の体からその玉葱の小さな
片端
(
きれはし
)
が落ちたのです。玉葱の
片端
(
きれはし
)
、それは支那料理には附物だ。そうでしょう、皆さん、そして今夜は支那料理のコックがきている。
謎の頸飾事件
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
端
常用漢字
中学
部首:⽴
14画
“片端”で始まる語句
片端者
片端爪
片端折