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父無
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ててな
ふりがな文庫
“
父無
(
ててな
)” の例文
「なに、子供を産む——何ぬかしてんね、ど淫売の癖に、ふん、
父無
(
ててな
)
し子か!」と叫んだものがあつた。
釜ヶ崎
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
取上婆さんのお冬の
父無
(
ててな
)
し児がら松という遊び仲間を
殺
(
あや
)
めて江戸へ出て来た仙太郎は、細く長くという心願から、外神田の上総屋を通してこの徳撰の店へ住み込んだのだったが
釘抜藤吉捕物覚書:10 宇治の茶箱
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
自分の腹の上に乗せて遊ばせているのは、お吉ッつぁんの
父無
(
ててな
)
し子で
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お前はたかが
父無
(
ててな
)
し
児
(
ご
)
じゃないか!」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「いいえ、めでたいことではありません、わたしにとっても少しもめでたいことではございませんし、この子にとっても決してめでたいことではございません、この子は
父無
(
ててな
)
し
子
(
ご
)
と言われて一生涯、明るいところへは出られませんもの」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“父無”で始まる語句
父無児
父無子