爰元ここもと)” の例文
此段、御直おんじきに申し上可あぐべくとぞんじ候えども、御承引なさるまじく候に付、わざと申しあげず、爰元ここもとへ参り居候(中略)
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御主人ヘ被対むかわせられ如何ト奉存候、此儀私ニハ御構不被成候おかまいなされずそろ可然しかるべく奉存候、此段御直ニ可申上ト存候ウトモ御承引ナサルマジク候ニ付、わざ不申候もうさずそろ爰元ここもとヘ参居シ、御船ノ儀ハ幾重ニモ御断申候おことわりもうしそろ
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
爰元ここもとに御座候間其分御心得あるべく候。已上
爰元ここもとの舟にて、能き時分参り申すべく候間、左様に思し召さるべくそろ。以 上
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)