燕児えんじ)” の例文
十五になる燕児えんじというおさななの女があって、結婚もせずに歿くなったが、一晩して生きかえり、起きて四辺を見たのちはしり出ようとした。女の父親があわてて扉を閉めて出さなかった。女は言った。
蓮香 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)