熊蔵くまぞう)” の例文
かくて、かなりの暗黒あんこくをうねっていくと、やがてゆきどまりの岸壁がんぺきにぶつかった。あらかじめこうあることとは、石見守いわみのかみからもいわれてきた熊蔵くまぞう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
熊蔵くまぞうが、手形てがたを書いてやろうかと考えていると、雁六がんろくは、およしなさい、もし下手へたなまわし者でもあって、うらをかかれると大へんですぜ——というような目まぜをした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
げた! と聞いておどろいた熊蔵くまぞうや、張合はりあいぬけのした若侍わかざむらいたちが、半信半疑はんしんはんぎの目をさまよわせて、どこへげたのかと明け方にちかい八方の天地をながめまわすと——。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)