煉瓦塔れんがとう)” の例文
それに彼の界隈にあるふしぎな十二層の煉瓦塔れんがとうが、夜夜かの女のあやしい姿と、最う一つはかれ自身の目の前に、あるときは黒ずんで立ち、あるときは星を貫いて立っているのである。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)