無定見むていけん)” の例文
むやみと放棄しきたった過去の無定見むていけんを反省し、さらにさらに研究して、ふぐの存在を充分有意義ならしめたいと私は望んでいる。
河豚は毒魚か (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
どこか一ヶ所でいい加減にやり出すと、あっちの寺でもこっちの寺でもみんな思い出したように、ただ無定見むていけん真似まねをして鐘を鳴らし始めるだけです。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
ただ無主義で無定見むていけんで無思想で、流るるままに浮かんでゆくを称するのであるが、いやしくもいずれかの主義を抱いた者は、一時調子よいことがあっても
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ある性格を描寫したり、人や物の特徴を觀察し説明する場合、まつたく無定見むていけんのやうに思はれる人々がある。この善良な婦人は、明かにこの組に屬してゐるのだ。
苛々させますから。あれたちの無能力と無定見むていけんに、私はもう殉教者の苦しみを致しましたよ。今はあれたちとすつかり縁が切れてゐることを、私、神さまに、感謝します!