無名指べにさし)” の例文
見え隠れにあとをけて、その金竜山の奥山で、滝さん餞別せんべつをしようと言って、お兼が無名指べにさしからすっと抜いて、滝太郎に与えたのが今も身を離さず、勇美子が顔を赤らめてまで迫ったのを
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)