為出しで)” の例文
旧字:爲出
三井甲之は、既に久しく之を試みて、いまだに此点では、為出しでかさないで居る。詩歌として概念を嫌わないものはないが、短歌は、亦病的な程である。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
其児が人一倍悪戯わるさけて、横着で、時にはその生先おひさきが危まれる様な事まで為出しでかす為には違ひないが、一つは渠の性質に、其麽そんな事をして或る感情の満足を求めると言つた様なところがあるのと、又
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)