灰殼はひがら)” の例文
新字:灰殻
「風に吹かれ乍ら呑んだ煙草は身につきませんよ、それにの中で灰殼はひがらを轉がす藝當は、どうもあつしの柄にないやうで」
いや、曲者が入つたのは、まだ宵のうちだ、——この通りお茶も呑まずに居るし、よく掃除さうぢした煙草盆には、灰殼はひがらも殘つては居ない。——曲者は多分伊八のよく知つて居る人間だらう。