しずく)” の例文
彼はお雪の身体ばかりでなく、自分で自分の身体をも眺めて、それを彫刻のように楽むことが出来るように成った——丁度、杯の酒を余ったしずくまで静かに飲尽せるような心地こころもちで。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)