濮陽ぼくよう)” の例文
軍を二つに分け、旗下の曹仁をして兗州を囲ませ、自身は濮陽ぼくようへ突進した。敵の呂布は、濮陽を占領して、そこの州城にいると見たからである。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濮陽ぼくようの城内は混乱した。西の寨はたちまちに陥落して曹操の兵が旗を立てた。けれどはね起きた呂布が
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兗州は兵乱の巷になり、虚を衝いて侵入した呂布の手勢は、曹操の本拠地を占領してから、さらに、勢いにのって、濮陽ぼくよう方面(河北省・開州)にまで兵乱をひろげていた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし濮陽ぼくよう呂布りょふを攻めて呂布にもてあそばれ、宛城えんじょう張繍ちょうしゅうと戦うて敗走し、また赤壁に周瑜しゅうゆを恐れ、華容かように関羽に遭って泣訴きゅうそして命を助かり、なおなお、近くは渭水いすい潼関どうかんの合戦に、ひげを切り
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)