“濃稠”の読み方と例文
読み方割合
のうちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ来ると飛行機はもうよろよろと蹌踉よろめきます。しかし、絶壁下にひろがる悪魔の尿溜の湿林は濃稠のうちょうな蒸気に覆われてまったく見通しが利きません。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
なんていうのがザラだろうという訳も、すべてあの氷河の猛速の禍いだ。それに、氷擦のはげしさで、濃稠のうちょうな蒸気が湧く。それが原因となる氷河疲労グレーシャル・ファチーグに、マア僕らは二時間とは堪えられまい
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)