漆闇しつあん)” の例文
しかし、そういった細景が、肉の眼にてんで映ろう道理はないのであるが、またそうかといって闇を見つめていても、妙に夜という漆闇しつあんの感じがないのである。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)