“漆着”の読み方と例文
読み方割合
しっちゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまさら聖歌でもないけど、仏教の無常観なんか、この際、迷惑だ。歌詞にしたって、今日のあたしたちの生活に役立つなんの漆着しっちゃくももっていない。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
娘と貧郷士のただならぬ漆着しっちゃくを堰きわけるにしても、もっといい方法を考えだしたことだろうが、これも因縁のしからしむるところで、是非もない次第であった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)