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滲透
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しみとお
ふりがな文庫
“
滲透
(
しみとお
)” の例文
ながいあいだに靴皮を
滲透
(
しみとお
)
して、幾らか底を濡らすにちがいないとは、誰でも容易にうなずき得る。
踊る地平線:02 テムズに聴く
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
一足外に出ると、外はクラクラするような明るさで
鋭
(
とが
)
り切った神経の三人は、思わずよろよろっと立止ってしまった。太陽は
腐
(
す
)
えた
向日葵
(
ひまわり
)
のように青くさく脳天から
滲透
(
しみとお
)
った。
蝱の囁き:――肺病の唄――
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
板の間へ掛けた雑巾の跡が直に白く凍る朝なぞはめずらしくない。夜更けて、部屋々々の柱が
凍
(
し
)
み割れる音を聞きながら読書でもしていると、実に寒さが私達の骨まで
滲透
(
しみとお
)
るかと思われる……
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
外は
黄熟
(
おうじゅく
)
した八月の暑熱が、じりじり大地に
滲透
(
しみとお
)
るようであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“滲透”の意味
《名詞》
滲 透(しんとう 「浸透」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
浸透と同義。
(出典:Wiktionary)
滲
漢検1級
部首:⽔
14画
透
常用漢字
中学
部首:⾡
10画
“滲透”で始まる語句
滲透圧
滲透性