“涌出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうしゅつ33.3%
わきいづ33.3%
わきいで33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして東の瑞泉寺ずいせんじ山に涌出ゆうしゅつした脳漿形のうしょうがたの積雲と、雷鳴をこめた積乱雲との層が見る見る黄金色の光度を強めて今にも爆裂しそうに蒸し返すと
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ぬらしこし妹が袖干そでひの井の水の涌出わきいづるばかりうれしかりける
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
二十余年経て建長五年のころ、改葬せんとて墓をほりたりけるに、すべて物なし、なほふかくほるに、黄色なる水のあぶらの如くにきらめきたるが涌出わきいでけるを、汲みほせどもひざりけり
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)