“海天一色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいてんいっしき50.0%
かいてんいっしょく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の方に目を転ずると、早崎はやさきの瀬戸から天草灘へかけ、大小幾多の島々の影が海天一色かいてんいっしきの間に、次第に融け込んで行く。日ぐらしのコーラスが谷にこだまして一斉にその日の最後の礼讃らいさんを捧げる。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
時雨しぐれがやんだり落ちたりしていたが、折柄の灰色雲を破って入日が漏れ、それがハレーションをおこして、脚下の千々岩灘も空も一様に、ぎらぎらと輝き渡った海天一色かいてんいっしょくの荘厳な光景は私達を魅了した。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)