“洒麗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいれい66.7%
しゃれい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏秩父と、御荷鉾（みかぼ）とがはさむ渓谷には、深い神流川が流れている。秩父古生層の洒麗（さいれい）な岩の間から、滴り落ちるこの川の水は、冷徹そのものである。
水の遍路 (新字新仮名) ／ 佐藤垢石(著)
古生層の緑色斑岩を主塊となす峻峰白根三山が、太平洋へ向かって長い裾を延ばした、その襟のあたりに水源を持つ興津川の水は玉のように洒麗（さいれい）である。
香魚の讃 (新字新仮名) ／ 佐藤垢石(著)
桜が散って、東風が両国の橋へほこりを巻く頃になると、みやこ鳥の群れは、どこへ行ったのか、両国橋のあたりに白い洒麗（しゃれい）な姿を見せぬようになった。
みやこ鳥 (新字新仮名) ／ 佐藤垢石(著)