洒亜しゃあ)” の例文
のみならず、一旦恥辱をこうむって、吾々同胞の面汚つらよごしをしていながら、洒亜しゃあつくで帰って来て、感状を頂きは何という心得だ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おれが十二の小僧の時よ。朝露の林を分けて、ねぐらを奥山へ出たと思いねえ。けえろつらぶっかけるように、仕かけの噴水が、白粉おしろいの禿げた霜げた姉さんの顔を半分に仕切って、洒亜しゃあと出ていら。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)